クラブなんていいよ

2016年09月09日


握った手が離せない。

総二郎は優紀の小さくて凍るように冷たい手が離すことができなかった。

ひとごみの中で俯き小さくなっている優紀を引っ張りだすと胸の中にころんと収まった。

つくしの手前この小さな塊を抱き締めるわけにもいかず、その替わりに小さな右手を握った。

離さないように優紀の手をぎゅっと握ったまま先をいくあきらと類、つくしたちに付いていく。

「西門さん、よく優紀のいる場所すぐにわかったね。肝炎 治療

西門さんが助け出すまで、わたし優紀のこと全然見えなかったよ」

つくしがときおり振り返りながら話しかけるので、総二郎は優紀と繋いだ手をコートの後ろに隠す。

「そうか?オレはすぐに見つけられたよ」

俯いて、小さいからだがさらに小さくなり、ひとごみの中ですこし震えていた。

総二郎を見上げる大きな黒い瞳が濡れていて、総二郎は息をのみぎゅっと手を握り微笑みかけることしかできなかった。

微笑み返す優紀が今にも泣き出しそうで、靜脈曲張手術
攫ってしまいたい衝動に駆られた。

どうしたのかと聞いてやりたい

泣かなくていいと教えてやりたい

ひとりぼっちにしないと抱き締めてやりたい

それでも、ぎゅっと手を握るしかなくて総二郎は優紀の濡れた瞳の理由に考えを巡らせた。

三人で行くはずだったクラブを通り越し、もう少し先のカジュアルなレストランバーに行く先をあきらは変えたようだった。

「牧野がメシ食ってないって言うから、まずこっちな。そのあとクラブに連れてってやるよ」


「たまにはいいじゃん、牧野」自體脂肪隆乳費用

あきらと類、つくしがわいわいとちょっとした小競り合いをしながら前を行く。

「だってさ、優紀ちゃん」

「わ、わたし、クラブなんて行ったことないからいいです」

「そんなこというと牧野も行けなくなるからさ。そうでしょ、優紀ちゃん?」

「あ・・・はい」 

Posted by ずさ at 16:03Comments(0)